仮想通貨取引所ジェミニの創設者であるウィンクルボス兄弟は、ステーブルコインとセキュリティトークンの2つが将来有望な分野だと語った。フォーチューンの仮想通貨ニュース部門である The Ledgerとの14日のインタビューの中で語った。
タイラーとキャメロンのウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所ジェミニは最近、積極的な広告展開をNYで行った。「仮想通貨にはルールが必要(Crypto Needs Rules)」「革命にはルールが必要だ(Revolution Needs Rules)」というスローガンを、ウォール街を中心に展開した。
ウィンクルボス兄弟は「(仮想通貨には)規制はあるべきだ。それはイノベーションを阻害するものではなく、思慮深いものであるべきだ」と話す。「多くの人が仮想通貨の夢を信じている」と指摘し、適切な利用者保護のもとで人々が仮想通貨の世界に入る障壁を減らすことが自身の役目だと強調する。
またウィンクルボス兄弟は、インタビューの中で、ステーブルコインがデジタル資産の中で重要な要素になるだろうと語る。仮想通貨の価格変動の大きさの問題を回避し、サービスの支払いなどに活用できると語る。ウィンクルボス兄弟は昨年9月、ニューヨーク州当局の承認を受けた上で、ステーブルコイン「ジェミニ・ドル(GUSD)」を発表している。
さらに、ウィンクルボス兄弟は、これからの新しいユースケースは、実物資産に裏付けられたセキュリティトークンになるだろうとも語る。
「バーチャルなセキュリティトークンは本物だ。それらはある種の実物資産に裏付けられたものだ。明るい未来がある」
「次の波こそ、本当のイノベーションだ。流動的に取引されていない、不動産のようなものをトークン化している。このような本当に興味深いアセットが登場している。とてもエキサイティングだ」
そしてタイラー氏は、米ドルによって裏付けられたステーブルコインが、セキュリティトークンの配当にも使われるだろうと指摘する。
またキャメロン氏は、現在100ドル紙幣の少なくとも60%が海外で保有されていることに触れ、米ドルで裏付けられたステーブルコイン(「ブロックチェーン上のドル」とインタビューの中では呼んでいる)が世界の為替市場を再構築することになるだろうとも話す。
ビットコインはデジタル・ゴールドであるという持論も改めて展開し、ビットコイン強気派の一面も見せた。ビットコインの価格が低迷していることを指摘されると、「ゴールド(金)は3000年の歴史を持っている。ビットコインはまだ始まったばかりだ」と語った。
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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