XRP(XRP)の最近の値動きは、今年初めに見られた強気フラクタルと類似しており、8月にかけて大幅な上昇が続く可能性が浮上している。
下降ウェッジが示唆する20%の上昇余地
2024年12月から2025年1月にかけて、XRPは下降ウェッジの形で保ち合いを続けながら、50日間指数平滑移動平均線(50日間EMA、赤のライン)を上回って推移していた。
このパターンは1月初旬に上方ブレイクし、20日間EMA(紫のライン)を再びサポートラインとして確保。その結果、XRPは数週間で約2ドルから3.39ドル超まで、70%もの価格上昇を記録した。
そして8月現在、XRPは再び急騰後に下降ウェッジの形で保ち合っており、50日間EMAで反発しつつ、20日間EMAをサポートに転じている。
いずれのケースでも、XRPの相対力指数(RSI)は買われすぎの水準から急速に下落し、50付近で安定している。これは1月のブレイクアウト前と同様の動きである。
これらの類似点から、XRPが再び力強く上昇する局面に近づいている可能性がある。
8月6日時点で、XRPは下降ウェッジの上限トレンドラインを試す局面にあり、これを上抜ければ、現在価格から20%超の上昇となる3.75ドル付近が視野に入る。
一方で、トレンドラインでの反落があれば、上抜けのタイミングが遅れる可能性もあり、その場合は50日間EMAへの再接近が想定される。これを下回った場合、価格は200日間EMA付近、つまり2.34ドル付近のウェッジ頂点まで下落するリスクもある。
一部のアナリストは、クジラの買い集めや、9月に予想される米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げによるリスク選好の高まりを背景に、今回のサイクルでXRPが4ドルを突破するとの見方を示している。
堅調なファンダメンタルズがXRPの支えに
Dune Analyticsのデータによれば、リップルのXRPレジャー(XRPL)は2025年7月に7000万件を超えるトランザクションを処理し、2025年内に新規アカウントは100万件以上が作成された。
XRPLにおけるステーブルコインの拡大も、ネットワーク成長を支える要素となっている。
ブラジルではブラザ銀行が7月に420万ドル相当のステーブルコインBBRLをXRPL上で発行し、トランスフェロ・グループのBRZに次ぐ、ブラジルレアル建てステーブルコイン第2位の規模に達した。
米国でもリップルのRLUSDを中心とした活動が急増しており、1日あたりの送金件数はおよそ5000件から1万2000件超へと1か月で倍増している。
このように、XRPL上でのステーブルコインの活発な流通とユーザー層の拡大が、XRPの実用性というナラティブを強化しており、3.75〜4.00ドルへの上昇を後押しする強気の材料とみられている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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