18日の仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)は昨夜の急上昇から一服、12300ドル付近で落ち着いている。2019年の最高値に近づく中で、「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏が金採掘企業の株式を購入するなど、ビットコインに追い風が吹いている。

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(出典:Coin360 8月18日 午前11時50分)

歴史的にもまもなく大幅上昇か

歴史的にチャートから見ても、まもなく大きな上昇につながるのではないかとの指摘が出ている。

仮想通貨アナリストのNunyaBisniz氏はツイッターに、2011年からのビットコインの動きを掲載。半減期を境に、「強気」→「弱気」→「蓄積」→「拡大」→「再蓄積」というサイクルが繰り返されていることを指摘し、現在は大幅上昇につながる「強気」期間の初期であることを指摘した。

こうした動きについては、仮想通貨アナリストたちもファンダメンタルズから上昇傾向が強まるのではないかとの声が多く聞かれている。

ビットコインに関するYouTubeチャンネルを配信するVortex氏は、ビットコインが2017年初頭のような大幅上昇の動きを予想させる4つの兆候が見られると指摘した。これらから強気の上昇が始まっていることを確認できるという。

それが「Segwit(セグウィット)の導入が過去最高に達していること」、「ハッシュレートが過去最高に達していること」、「1年以上動かされていないビットコインが過去最高の63%に達していること」、「グーグルトレンドが上昇傾向にあること」の4点だ。

ビットコインのスケーリング技術であるSegwitの普及は、多くの取引を処理できることを可能にし、多くのユーザーが低コストでビットコイン取引が可能になる。

また、ハッシュレートの上昇は、ビットコイン価格が上昇し、企業がより効率的なマイニングマシンに転換していることを示している。ビットコインの価格はマイニングの傾向に影響されていることが指摘されている。

1年以上動いていないビットコインが63%もあるという水準は、2万ドルまで上昇した2015年から2017年の上昇トレンド開始時と同じだ。

グーグルトレンドではビットコインへの関心の高まりを示している。

その他のファンダメンタルズについて、資産運用を手がけるカプリオール社でデジタルアセット・マネジャーを務めるチャールズ・エドワーズ氏は「ビットコインに弱気になるのが難しい」理由として、次の点を挙げている

・米バースツール・スポーツ創業者のデイブ・ポートノイ氏のビットコイン市場への参入
・連銀とMITによるデジタルドル調査
・金価格のサポートとレジスタンスの反転
・テザーの時価総額26%増
・ビットコイン市場供給量の45%が2年以上動いていないこと
・マイニングの利益率と生産コストの関係
・蓄積フェーズにあること