7日の仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)は10500ドルのレジスタンスを前に、10300ドル付近を推移している。先週は12000ドルを突破しようと動いていたビットコインだが、一気に10000ドルまで急落したことで、弱気の長期化を懸念する声がでている。

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(出典:Coin360 9月7日 午前10時55分)

さらには、7日未明の上昇で、レジスタンスを上抜けられなかったことから、仮想通貨トレーダーからは短期的にも下落するとの指摘が出ている。仮想通貨トレーダーのByzantine Generalは7日、ビットコインが10300ドルを超えられてなかったことで9600ドルへ下落する可能性を指摘。同様にイーサリアムも290ドルに落ち込むと予想した。9600ドルはシカゴ・マーカンタイル取引所の「窓埋め」が想定されているポイントだ。

ただ、その後のイーサリアムの上昇から、イーサに関してはこうした弱気予想を修正。現在のレベルが拒否されるか、390ドルに向かうかはわからないとした。

レイバー・デー

米国は9月7日にレイバー・デー(労働者の日)を迎える。過去の傾向からビットコインはレイバー・デーや独立記念日、感謝祭などの休日に上昇している。2019年のレイバー・デーでは5%ほどの上昇を見せた。今回もそうした影響が出るのではないかと予想する声がある。

コインテレグラフに寄稿する仮想通貨アナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペ氏もツイッターで「リマインダー」として、レイバー・デーを挙げている。

レイバー・デーについては、生命保険大手プルデンシャルの元CEOであるジョージ・ボール氏が8月、米国の9月の労働者の日以降でビットコインの買いが増えるだろうと予想。具体的になぜ労働者の日が関係してくるのか説明はないものの、ボール氏はビットコインが「政府によって価値を損なわれず無価値にならない」という点を挙げた。


次の重要ラインは?

ビットコインが10000ドルのサポートを維持し、強気相場に向かうための目標ラインとして、仮想通貨情報サイト「イエローブロック」を手がけるTeddyCleps氏は、過去のチャートから11700ドルを上抜けることが重要と指摘。

また、前述のデ・ポッペ氏は10600ドルのCMEギャップが埋められていないとして、ここの価格帯も重要だと主張した。