仮想通貨市場の反落が発生したが、アバランチ（AVAX）が週間で79%もの急騰を記録している。他の仮想通貨が下落する中、この上昇は注目されている。アナリストの中には、最近のパートナーシップ発表や取引高の増加、ロックアップされた総価値（TVL）の上昇が理由だと考える者もいれば、アルトコインの評価方法に変化があったと主張する者もいる。
ビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）が12月11日に6%急落した一方で、AVAXは過去24時間で13.6%の上昇を見せた。コインゲッコーのデータによると、過去7日間で79%の上昇を遂げている。
マークル・ツリー・キャピタルの最高投資責任者ライアン・ミルリン氏は、JPモルガンとシティがアバランチ財団との現実資産（RWA）トークン化イニシアティブでパートナーシップを結んだことが、AVAXの盛り上がりの背景にあるとコインテレグラフに語った。
「最近のAVAXの強さは、過去数日間で1日あたりの取引高が約20万ドルから450万ドルに急増したこと、またアクティブアドレスも上向きの堅調なトレンドを見せていることに関連している」とミルリン氏は付け加えた。
DefiLlamaのデータによると、アバランチネットワークのTVLは過去3ヶ月で82%増加し、490万ドルから894万ドルになり、同時期にAVAXトークンの取引高は2436%増加した。
アポロ・クリプトの最高投資責任者ヘンリック・アンダーソン氏は、市場で以前はAVAXを過小評価していたとコインテレグラフに語る。
「数週間前、アバランチは例えばソラナよりも多くのTVLを持っていたが、市場価値は4分の1だった」とアンダーソン氏は語った。「TVLは依然として高いが、市場価値は現在ソラナの半分だ」、
また、アンダーソン氏は「2024年にはビットコインよりも優れたパフォーマンスを示すアルトコインが出現する市場に入ると信じている」とし、2022年以降にビットコインのパフォーマンスを上回ったトークンとしてイミュータブル（IMX）とシンセティックス（SNX）を挙げた。
コインシェアのリサーチ責任者ジェームス・バターフィル氏は12月11日の仮想通貨ファンドのレポートで、「ビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨が今週急激な価格下落を経験した一方で、ソラナ（SOL）とアバランチはそれぞれ300万ドルと200万ドルの資金流入を見せ、アルトコインセクターにおいて『堅実なお気に入り』の地位を保っている」と記した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン