2020年はビットコインが半減期を迎えるため、一時1BTC100万円まで価格が高騰した。仮想通貨のボラティリティが上がった時に、大きな利益を得られるのはデリバティブ取引である。
Bybitはシンガポールに拠点を置く仮想通貨のデリバティブ取引所だ。同じく海外の取引所であるBitMEXやBinanceよりも知名度は低いが、人気急上昇中の取引所である。
この記事では、Bybitと他のデリバティブ取引所との比較、Bybitで取引をするメリット、Bybitでの取引方法について解説する。
Bybitに興味があるけど、口座開設をしようか悩んでいる人はぜひ読んでみてください。
BybitではUSDTの無期限契約が可能
Bybitの目玉の一つはUSDTの無期限契約が可能であること。BybitのUSDTでは、買いと売りの両建てができる。
そのため、スイングトレードでは、売りポジション、デイトレードでは買いポジションというような戦略で取引することも可能。
さらに、両建てができるだけでなく、それぞれのポジションのレバレッジを変えることも可能だ。
例えば、長期保有が目的で利幅を大きく取りたいポジションはレバレッジを抑えて、短期で利幅を細かく取りたいポジションは、レバレッジを高くすることができるのである。
このように、Bybitの無期限契約は、値動きの激しい仮想通貨でもリスクコントロールがやりやすいのだ。
USDTの無期限契約の4つのメリットとは?
USDTの無期限契約の特徴は以下の通りだ。
1. 含み損益を他のポジションと共有できるため、強制決済のリスクが減る
2. 含み益で他のポジションを持てる
3. 損益の計算方法が楽になる
4. USDTは仮想通貨と比べて価格が安定しており、リスクが低い
①含み損益を他のポジションと共有できるため、強制決済のリスクが減る
Bybitの無期限契約の特徴は他にもある。それは、クロスマージンモードでは、含み損益を他のポジションと共有できること。
つまり、BTC/USDTで多くの含み損を抱えて強制決済のピンチになっても、ETH/USDTで大きな含み益があれば、合算して計算されるので、強制決済にはならないのだ。
②含み益で他のポジションを持てる
例えば、BTC/USDTで含み益があるポジションを持っていれば、その含み益を証拠金としてETH/USDTなど他の取引ができるのだ。
逆に、BTC/USDTが含み損を抱えていて、強制決済されそうな場合でも、ETH/USDTで含み益があれば、共有されるので、強制的に決済されるのを防止できる。
強制決済されない限りは、損失が確定するわけではないため、結果的に口座が破綻するリスクの減るのである。
③損益の計算方法が楽になる
USDT無期限契約は、注文・決済・証拠金の全てがUSDTなので、計算が複雑にならない。
損益の計算方法については以下の通り。
例えば、価格が3,000USDTの時に、1BTCのロングポジションを注文した場合で考える。このケースで4,000USDTに上昇後、決済をした場合の損益は以下の通り、1,000USDTの利益である。
1BTC☓(4,000-3,000)=1,000USDT
一方、同じケースで価格が2,500USDTに下落後に、決済をした場合の損益は以下の通り、500USDTの損失だ。
1BTC☓(2,500-3,000)=-500USDT
このように、USDT無期限契約は、簡単に損益を計算できる。
④USDTは仮想通貨と比べて価格が安定しており、リスクが低い
BybitではUSDT無期限契約以外にインバース無期限契約も利用できるが、USDT無期限契約をおすすめしたい。なぜなら、他の仮想通貨よりもUSDTの価格が安定しているからだ。
インバース無期限契約で証拠金として利用されるのは、ビットコインやイーサリアムなどだが、値動きが激しい。
したがって、取引をしていなくても、それらの仮想通貨が暴落をするリスクもあり、利益が出たとしても、出金のタイミングによっては、逆に損をすることもありうる。
一方、USDT無期限契約で証拠金として利用されるUSDTは、仮想通貨のなかでも比較的価格が安定しているため、取引をしていないのに、USDTの価格が暴落するリスクは少ない。
このように、USDT無期限契約は、仮想通貨のデリバティブ取引の中でも、リスクを抑えて取引ができる方法なのだ。
仮想通貨の取引が初めての人だけでなく、中上級者にとってもおすすめの取引方法である。
Bybitと他のデリバティブ取引所のレバレッジや日本語対応などを比較
仮想通貨のデリバティブ取引が可能な取引所は、Bybit以外にも多くある。この記事では、「Bybit」「BitMEX」「Binance」の3社を比較してみた。
Bybitの最大レバレッジは100倍で、アルトコインのレバレッジも他の取引所よりも高め
Bybitの最大レバレッジは100倍である。他の取引所と比べた場合、BitMEXと同じく高いレバレッジであることがわかる。
なお、最大レバレッジは仮想通貨ごとに違っており、以下の通りだ。
また、どの仮想通貨も50倍以上のレバレッジで取引できる。ハイリスクハイリターンな取引をしたい人にはおすすめの取引所である。
Bybitは追証なしなので、リスクを抑えられる
Bybitは追証がないため、損失は投資した金額のみに抑えられる。
一方、Binanceは追証があるため、レバレッジを高くしすぎると、投資した金額以上の損失が発生する可能性もある。
このようにBybitなら、レバレッジ100倍でも、損失が限定されるので、安心して取引が可能だ。
手数料は安く、makerなら逆に手数料がもらえる
Bybitの手数料はBitMEXと同じく、makerは-0.025%、taker0.075%である。なお、makerとは注文を新規に板に並べる方法で、takerとは成行注文やすでにある注文を消化する方法だ。
Bybitは、Makerで注文をすればマイナス手数料だ。つまり、取引をすればするほど手数料がもらえるのである。
日本語に対応しており、日本語が話せるスタッフもいる
Bybitの公式サイトは日本語に対応しているため、入出金や取引の時もストレスなく利用することが可能だ。また日本語サポートにも対応している。
仮想通貨のデリバティブ取引を初めてやる人にとって、この点は安心だ。しかも、日本語が話せるスタッフが複数人おり、24時間365日対応してくれる。
もし、わからないことがあれば、カスタマーセンター(support@bybit.com)にメールをするか公式サイト右下のチャットから直接問い合わせをするだけだ。
特に、メールよりも早い返信が望めるライブチャットはBybitのみ対応している。日本語に対応していないBinanceと比べると使いやすさが全然違うことがわかる。
Bybitのサーバーは強いので、他社よりも注文が通りやすい
Bybitのサーバーは軽いため、注文が通りやすい。BitMEXも注文は通りやすいが、たまに注文が約定されないこともある。
また、Binanceのサーバーも安定しているが、過去に1,2時間ほどサーバーダウンを起こし、出金に影響が出たことがあるのが不安点だ。
Bybitは運営開始後、一度もサーバーダウンを起こしたことがないので、安心である。
Bybitの6つのメリットとは?
Bybitでの取引には以下の6つのメリットがある。
1. レバレッジが最大100倍なので、ハイリスク・ハイリターンな取引が可能
2. 追証がないので安心してリスクが低い
3. 最大90ドル分のボーナスやクーポンがもらえる
4. システムが安定している
5. 手数料がマイナスなので、短期トレーダーも利益を残しやすい
6. 日本語対応なので、初めての人でも取引しやすい
①最大レバレッジが100倍なので、ハイリスク・ハイリターンな取引が可能
Bybitは、最大レバレッジが100倍なので、ハイリスク・ハイリターンなトレードが可能だ。さらに、アルトコインの最大レバレッジも50倍と高い。
このような取引ができるのは、海外のデリバティブ取引所だから。国内の取引所の最大レバレッジ4倍とは稼ぎやすさにも差がある。
したがって、資金が少ないトレーダーでも、Bybitなら大きな利益を得られる可能性がある。
②追証がないので安心してリスクが低い
Bybitには追証がない。そのため万が一、大きな損失を出しても、投資した金額以上を失うことはなく安心だ。
レバレッジが高くても、追証があるとリスクが高くなるため、レバレッジを上げづらい。しかし、Bybitではそのような心配は必要ない。
③最大90ドル分のボーナスやクーポンがもらえる
Bybitでは、最大90ドル分のボーナスやクーポンがもらえる。主な内容は以下の通りである。
なお、ボーナスは、証拠金として利用でき、クーポンは、手数料として利用できる。ただし、ボーナスもクーポンも出金はできないので注意が必要だ。
画像引用元:Bybit公式サイトhttps://www.bybit.com/prize_page/
④システムが安定しており、過去に1度もサーバーダウンがない
Bybitは、サーバーが軽く、システムが安定している。そのため「注文が通らない」「約定が遅れる」といったことがほとんどありません。
つまり、デイトレードなど短期の取引でも、安心して取引が可能だ。過去に1度もサーバーダウンを起こしたことがなく、万が一、サーバーダウンなどが原因で損失が発生した場合は、損失分をBybitが補填してくれる。
⑤手数料がマイナスなので、短期トレーダーも利益を残しやすい
日本の仮想通貨取引所では、手数料が掛かることが当たり前である。一方、海外の仮想通貨取引所では、逆に手数料がもらえることがある。
Bybitでは、makerでの注文は逆に手数料がもらえるので、手数料が安い取引所で取引したい場合は、Bybitがおすすめだ。
⑥日本語対応なので、初めての人でも取引しやすい
Bybitは公式サイトが日本語に対応しているため、国内の仮想通貨取引所と同じ感覚で注文をすることや、チャートを見ることが可能だ。
また、Bybitには日本人スタッフもいるので、疑問点などがあれば安心してサポートを受けられる。海外では、日本語に対応していない取引所も多いが、Bybitは日本人も利用しやすい取引所である。
Bybitの取引画面の見方を画像つきで解説
Bybitでのデリバティブ取引の方法を解説する。
その前にBybitの取引画面について確認しなければならない。Bybitは一つの画面で取引・チャート・保有ポジション・取引板を確認可能だ。
この中で実際に取引に使うのは、左上のトレードと一番右の注文画面だ。
また、実際の取引画面を拡大すると以下の画面になる。
なお、指値・成行・条件付きの意味は次の通りである。
デリバティブ取引のやり方を画像つきで解説
では、ここからは、Bybitでデリバティブ取引のやり方を画像つきで見てみよう。
注文方式は3種類あるが、最初は、成行と指値が使えれば問題ない。この2つの注文方式について解説する。
1.まずBybitの取引画面にログインすると以下の画面になるので、トレードをクリックする。
2.すると、USDT無期限とインバース無期限が表示される。BTCUSDTを取引する時は、USDT無期限を選ぶ。
成行注文のやり方
3.次に注文をする。まずは成行注文の場合は、以下の画面に従って、注文をする。
4.現在のBITUSDTの価格については、取引画面の下に表示されている。問題なければ、「買いで参入」のボタンをクリックする。
5. 以下の画面に間違いがないか確認して、一番下の「確定」をクリックする
6.注文が完了すると、保有ポジションに注文が反映される。
指値注文のやり方
3.指値注文の場合は、以下の画面に従って、注文をする。指し値の場合は、指値の価格を入力する。問題がなければ、買いで参入をクリック。
4. 注文内容に問題がなければ、確定をクリックする。すぐに注文が反映される。ただし、実際に注文が約定され、保有ポジションになるのは、指値価格に到達してからである。
決済のやり方
ここからは、保有したポジションの決済方法について解説する。
1. 決済をする場合も、注文画面からできる。以下の手順に従って入力し、売りでロングを決済をクリックする。
なお。ショートポジションを保有している場合は。買いでショートを決済をクリック。
2.問題がなければ、一番下の「確定」をクリック。
3.すぐに実現損益に取引の結果が反映される。以上で決済が完了です。
このようにBybitでの取引はとても簡単だ。
Bybitについてのまとめ
Bybitは海外の仮想通貨取引所の中でも最大レバレッジが高い取引が可能である。手数料も安く、サーバーも軽いため、短期トレードがやりたい人にもストレスがない取引所だ。
Bybitでは、「成行」「指値」「条件付き」の3種類の取引が可能であるが、まずは「成行」「指値」を使いこなせるようになれば、問題ない。
登録も簡単で、日本語にも対応している取引所なので、ぜひBybit公式サイトから登録してみてはどうでしょうか?