6月7日午前11時30分のビットコイン(BTC)は小幅安の展開を見せている。イーサリアム(ETH)の値動きもほぼ変わらない中、仮想通貨XRP(リップル)は5%近くのプラスを記録した。ハッキングのニュースが出る一方、タイのサイアム商業銀行の「XRPシステムをもうすぐ発表する」というツイートの報道やリップル社が米国の送金業者マネーグラムを買収したという噂が流れた。
(出典:Coin360)
6日、仮想通貨ウォレットサービスであるゲートハブ(GateHub)で100近くのXRPのレジャーウォレットがハッキングされたが、XRPへの影響は限定的だったようだ。
一方、同日にはタイの最大手の商業銀行であるサイアム商業銀行がXRPを使ったシステムを「すぐに」発表するとツイートしたことが米メディアに報じられた。また同日、リップル社が米国の送金業社マネーグラムを買収したという観測がツイッター上で流れている。
きっかけになったのは、ツイッターアカウント名「Crypthawk」のツイート。「信頼できる情報源」からの情報としてリップル社がマネーグラムを買収したと述べた。
マネーグラムは、200ヵ国にある小売店や郵便局、銀行など34万7000箇所で送金業を手がけている。もし買収が本当なら、リップルはクロスボーダー(国をまたいだ)送金分野で大きく前進することになる。
これに対してXRPリサーチセンターは、「詐欺だ」とCrypthawkを批判。警戒を呼びかけた。ただ、これに対してCrypthawkは反論し「かなり信頼できる情報源」からの情報だと述べた。
執筆時点ではリップル社もマネーグラムも発表をしておらず、この噂の真偽は分かっていない。
ただ仮想通貨に詳しいeToroのマティ・グリーンスパン氏は、「噂は買い」とツイート。相場に一定の影響を与えた可能性はある。