国際送金サービス大手ウェスタンユニオンが、リップルのXRPトークンを使った決済システムxRapidをテスト運用していることが分かった。ブルームバーグが伝えた。
ブルームバーグによると、ウェスタンユニオンのヒクメット・エルセック最高経営責任者も13日の業績説明会において「リップルを使った試験を行っている。決済処理と運転資金の最適化、そして規制やブロックチェーン機能のコンプライアンスに関しても調べている」と述べた。
ウェスタンユニオンがリップルを使った取引を試しているのではという噂は1ヶ月以上前から囁かれてきたが、今回CEOによる発言等を通して正式に確認されたかたちだ。
ウェスタンユニオンはニューヨーク証券取引所に上場しており約1兆円の時価総額を誇る。一方で、最近リップルのXRPトークンを使用すると発表したマネーグラムの時価総額は675億円なので、ウェスタンユニオンの国際送金事業が桁違いの規模であることが分かる。
ウェスタンユニオンによるXRPトークン採用が決定すれば、XRPトークンを不要としてきた懐疑派にとっては大きな打撃となる。
リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOがブルームバーグに語ったところによると、ウェスタンユニオンは特にクロスボーダー送金を促進するためにリップルプラットフォームの検証を決めた。
同CEOはウェスタンユニオンの選択についてリップルが「ビットコインより1000倍速く1000倍安い」取引を可能にすることに起因すると主張している。
リップル(XRP)は今年1月初旬、価格が3ドルまで上昇しビットコインの時価総額の約半分に達した。しかし1月中旬までに1ドル余りに値を戻している。
リップルは今年に入ってからも次々と大型提携を発表している。コインテレグラフでは今週、リップルがサウジアラビア王国の中央銀行であるサウジアラビア通貨庁(SAMA)と提携を結んだことを報じたばかりだ。