ビットコイン(BTC)の価格は、仮想通貨市場全体の時価総額が2兆ドルを下回る中、依然として弱気の圧力に直面している。仮想通貨の恐怖強欲指数も、8月の最初の週以来初めて「極度の恐怖」を示している。

ここでは、ビットコインの価格が5万5000ドルを下回った場合を検討し、サポートと潜在的な反発のポイントを見ていく。

5万7400ドルに反発は

ビットコインは9月6日に月間安値の5万5250ドルを記録したが、ポジティブな面としては8月以来手つかずだった需要ゾーンをテストしたことだ。1時間足チャートでロウワーローを形成すれば、BTCが直ちに5万7500ドルに向けて高値に転じる可能性がある。

BTC/USDT on the 1-hour chart. Source: TradingView

さらに、価格と相対力指数(RSI)との間に強気のダイバージェンスも見られ、これは9月4日の4時間足チャートでも観察された。

1時間足チャートでの各スイングローは、9月に約4%の回復を見せている。4%の回復は現在およそ5万7500ドルから5万8000ドルに相当する。

5万7500ドルでは、レバレッジポジションの清算も行われるだろう。過去数時間で下落にかけた流動性を取り除いた後、価格は日中トレーダーが流動性プールを潜在的なショートの機会とみなすことができるロウワーハイの価格範囲内に戻る可能性がある。

Bitcoin 24-hour liquidation heatmap. Source: CoinGlass

短期保有者の実現価格は5万2000ドル

1日の終値が5万5000ドルを下回ると、今後数日間でBTC価格のさらなる下落の可能性が開かれる。5万5000ドルの需要ゾーンを失うと、ビットコインは5万2100ドル付近を再テストする可能性がある。

アナリストのアクセル・アドラー・ジュニア氏は、これは短期保有者の現在の実現価格であるため「次に近い目標」であると強調している。さらに、5万500ドルから5万3000ドルのレンジは、2024年2月に大口投資家の大量買いが見られるたゾーンだ。

BTC/USDT on the 4-hour chart. Source: TradingView

4万9000ドルでの流動性スイープ?

BTCが5万2000ドルを維持できない場合、4万9000ドルが最終的なサポート価格となり、長期的な強気構造は深刻な弱気圧力に直面する。

2021年の前回の強気相場と同様に、BTCが今後数週間で4万9000ドルに下落した場合、50週間移動平均線(EMA)を再テストすることになる。ビットコインは2023年10月以来、50週間EMA以下で週足を閉じていない。

BTC/USDT on the weekly chart. Source: TradingView

2021年には、ビットコインは50週間EMAの上で週次ポジションを維持し、この指標が次の上昇の足場を提供した。RSIも50レベル付近でリセットされ、現在も同様のリセットが進行中だ。

この値動きが繰り返される場合、ビットコインは5万ドル以下での長期的な保ち合いを避けるはずであり、これは重要なEMAレベル以下での週足終値につながるだろう。

最終的に、2024年下半期の4万9000ドルでの再スイープが発生し、その後に強気サイクルが続く可能性がある。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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