仮想通貨取引所のボイジャー・デジタルが1日、取引、入金、出金、およびロイヤルティリワードを一時的に停止すると発表した。「多額の資金を貸し付けていたスリー・アローズ・キャピタルが返済不能となったため、これが進むべき正しい道となった」と、ボイジャー・デジタルのスティーブン・エールリッヒCEOは、サービス停止が実施された直後にTwitterで述べた。

「この決定は決して最適な方法ではないが、バランスシートの強化に取り組む時間を与えてくれる。この状態は、資産を保護し、我々が共に築いてきたボイジャーのプラットフォームの未来を維持するために必要なもの」と、エールリッヒCEOは続けた。ボイジャー・デジタルが発表した声明によれば、同社は財務アドバイザーとしてモーリス・アンド・カンパニーおよびコンセロ・グループと、並びに法務アドバイザーとしてカークランド・アンド・エリスと契約を結んでいる。

ボイジャー・デジタルは、スリー・アローズ・キャピタル(3AC)が1万5250ビットコイン(BTC)および3億5000万USDコイン(USDC)の融資を返済できなかったことを受け、水曜、このシンガポールの仮想通貨ヘッジファンドに対し、債務不履行通知を発行した。その時点でボイジャーは、事業を継続すると断言していた。ボイジャーは、3ACが返済できない融資へのエクスポージャーをカバーするため、アラメダ・リサーチから取得している限度額1万5000BTCのリボルビングローンのうち、7500万ドル分を利用したと説明した。また、手元には1億3700万ドル分の現金と仮想通貨もあると述べた。

ボイジャー・デジタルは、取引、入金、出金、およびロイヤルティリワードのサービス再開時期を示していない。