仮想通貨企業ボイジャーデジタルは、仮想通貨ヘッジファンドのスリーアローズ・キャピタル(3AC)が1万5250ビットコイン(BTC)と3億5000万USDコイン(USDC)の融資において必要な支払いを行わなかったとしてとして、債務不履行の通知を発行した。
ボイジャーが公開したマーケット・アップデートによれば、同社は現在、アドバイザーと利用可能な「法的救済措置」を探っており、3ACからの資金回収を目指すと記している。
ボイジャーはまた、2022年6月24日現在、現金と仮想通貨で1億3700万ドルを持っていると表明している。さらにボイジャーは運営する仮想通貨取引所について、それが引き続き運営され、注文と出金を履行するとユーザーに保証するとしている。
これとは別に、ボイジャーは投資銀行であるモーリス・アンド・カンパニーを財務アドバイザーとして起用したことも発表の中で明らかにしている。
ボイジャーのステファン・エーリッヒCEOによると、現在、同社のチームはバランスシートの強化に取り組んでおり、ユーザーの流動性要求に応え続けるための他の選択肢を追求しているとのことだ。
ボイジャーは、FTX創業者サム・バンクマン-フリード氏の企業アラメダ・リサーチとの融資契約によって5億ドルの資金にアクセスできることにも触れている。現時点では、7500万ドル相当の資金をアラメダ社から得たしたという。
先週、ボイジャーは3ACに対して、BTCとUSDCの融資の返済期限を伝えた。同社は先週金曜日に2500万ドルを支払うよう要求し、さらに月曜日に残高の支払いを要求した。しかし、期限を設けたにもかかわらず、3ACは応じることができなかった。