どうやら、仮想通貨市場には知能が高く、凶暴な恐竜が潜んでいるようだ。
仮想通貨投資会社ギャラクシーデジタル創業者のマイク・ノボグラッツ氏は、現在の仮想通貨市場を「ボラキラプトル」と命名した。ボラキラプトルとは映画ジュラシックパークに登場する凶暴な恐竜「ヴェロキラプトル」からとった名称だ。
3月初旬に約8500ドルから一気に3900ドルまで下落し、足元では7000ドルに迫る勢いで回復するなど、急激なボラティリティを見せるビットコイン市場を恐竜に例えたようだ。
ノボグラッツ氏はこれまでに「今後2,3ヶ月の間はボラティリティの高い展開が続く」と指摘しており、まだまだ恐竜は居座り続けることになるかもしれない。
それでもノボグラッツ氏はビットコインについて強気の姿勢を示し続けており、「今年はBTCの年になるだろうし、そうなる必要がある」と述べている。
ビットコインは最悪期脱出
ただ、連日の上げで、仮想通貨ビットコインは最悪期を脱出したとの新たな指摘も上がっている。
仮想通貨アナリストのフィリップ・スウィフト氏は25日、ビットコインの実現時価総額に対する市場時価総額の割合(MVRV)を標準偏差で示した「MVRV Zスコア」から、現在の市場時価総額が実現時価総額を上回ったことを明らかにした。
MVRV Z-score update:
— Philip Swift (@PositiveCrypto) March 24, 2020
1/ Interesting to see that after a brief dip below, market value has now spiked back above realised value.
This means that on average, the current market value of bitcoins are now greater than the cost basis paid for them... pic.twitter.com/jef6RFW4gv
同氏はこれまでに、MVRV Zスコアから、ビットコインが割安になっていることを示していたが、すでに割安感は無くなったようだ。
過去のMVRV Zスコアの数値を見ると、偏差が0を下回り、マイナスになった際は市場の底値と一致している。これまでにも2015年1月や2018年12月にマイナスを示した後に価格が上昇した。
(出典:Philip Swift)
既報の通り、ビットコインが底値となったという指摘は複数上がっている。
足元では、25日の仮想通貨ビットコインは6700ドル付近を推移しており、レンジ内の値動きを続けている。
(出典:Coin360 3月25日午前10時45分)