半減期まであと50日に迫った23日。仮想通貨ビットコインは軟調な展開が続いているが、今後価格の上昇を示唆する指標が現れている。
進むデカップリング
仮想通貨アナリストのウィリー・ウー氏はこれまでに、ビットコインや米株式S&P500、金(ゴールド)の値動きを比較し、デカップリング(指標が非連動すること、分断)が進んでいることを指摘。23日にはこのデカップリングの進捗をツイッターに投稿した。
(出典:Willy Woo)
上記の図で示されるように、23日には2008年の金融危機のタイムラインと比較し、株式から金やビットコインなどの安全資産への逃避が始まっていることを示唆した一方で、デカップリングが進んでいるかを、より確実にするために今週中にも詳細な情報を見る必要があるとしている。
デカップリングが進めば、金やビットコインが強気になっていると示すことができそうだ。
相場トレンドの転換点
一方でトレンドの転換点であることを示す、別の指標も出ている。
仮想通貨データ提供企業のスキュー(skew)によると、ビットコインオプションのプットコールレシオ(PCR)が43%と、約1年ぶりの安値に落ち込んでいることが明らかになった。
(出典:skew 「プットコールレシオ」)
PCRはオプション取引におけるプットオプション(売る権利)の売買金額をコールオプション(買う権利)の売買金額で割った比率。コールオプションが増えるか、相場が上がらないと予想する投資家が増えれば低下するため、相場の転換点の指標としてみることができる。
PCRは、昨年6月のビットコイン価格の上昇で急増した後に下落を続け、直近では2月にピークを迎えていた。今回のPCRの下落から、現在のトレンドが変わるかもしれない。
既報の通り、3日後に控える採掘難易度の大幅なマイナス調整が、現在の価格が底を示す可能性を指摘する声も出ている。
足元の価格では、週明けのギャップ埋めの影響からか、ビットコインは8%ほど減少し、5800ドル前後を推移している。アルトコインも下落し、イーサ(ETH)は9%下落の121ドル、XRPは7%減少の0.14ドル付近となっている。
(出典:Coin360 3月23日午後18時45分)