スイスの仮想通貨スタートアップの「Eidoo」は25日、ステーブルコインを介すことで、仮想通貨での決済が可能なデビットカード「Eidooカード」を導入したと発表した。大手カード会社のVISAと提携する。

カードのウォレットに仮想通貨を保管する必要がなく、決済時にEidooのノンカストディアルウォレットから資金が送金される。ステーブルコインを介すことで、仮想通貨の価格変動を吸収することが狙いだ。

ステーブルコインは英ポンドやユーロに対応しており、UniswapのDeFi(分散型金融)プラットフォームを通じて変換する。

Eidooのトーマス・ブリタニCEOはコインテレグラフに対し、今回のカード発行で4000万のVISA加盟店が仮想通貨決済を受け入れ可能になると期待を示した。

ステーブルコインを発行するのは英国拠点の金融サービス会社マネーフォールド(Moneyfold)。イーサリアム基盤のステーブルコインであるMoneyfoldユーロとMoneyfoldGBPを発行する。

ブリタニ氏はステーブルコインを使った決済について「支払いが発生した際に1:1の交換レート(1Moneyfoldユーロ=1ユーロ)でカードに加算される」と話した。

マネーフォールドの共同創業者兼CEOであるNikola Tchouparov氏は「仮想通貨カードがステーブルコインとDeFiを利用するのは初めてのケースになる」と話した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン