ベトナム、マイニング企業のCEOが資金3500万ドルを持ち逃げした疑い

 ベトナムの仮想通貨マイニング企業スカイマイニングのCEOが、投資家や企業の資金、推定総額3500万ドル(約38億8000万円)を持って蒸発したようだ。地元メディアのベトナムエキスプレスが29日に伝えた

 スカイマイニングのレ・ミン・タムCEOが、おそらく会社の全資産を盗もうと、1週間前に失踪したという。姿は見当たらないものの、7月25日にフェイスブックに投稿しており、同社の収益性が市場の乱高下の影響で低下したことを説明した上で、投資家に対し「すべて」について謝罪を述べている。

 タムCEOは、投資家らに対し、同社事務所に赴き資金の返還を受けるよう指示。その後に破産宣告するつもりであると記していた。 しかし、投資家らが確認したところ、スカイマイニングのホーチミン市の本社ビルは既に閉鎖されており、看板はすべて撤去されていた。

 スカイマイニングのレ・ミン・ヒュー副会長は、資金を失った投資家たちの支援を行うと同時に、損失の程度や残存する資産の価値を評価するための「委員会」をすでに立ち上げている。

 ヒュー氏は、タム氏がマイニング設備を直接担当していたため、同社の資産に関しては詳細が説明出来ないと話したが、投資家たちは損失額を約3500万ドルと見込んでいるという。

 ヒュー氏はベトナムエキスプレスに対し、タム氏は米国に向かったと思うと述べ、次のように付け加えた。

「委員会はこの出来事を警察に報告しており、私たちが罪を犯していないという証拠を提示した。 私たちも犠牲者なのだ」

 なお、被害に遭った投資家のうち、20人の投資家が地元警察に苦情を申し立てているという。

 ベトナム当局は、先週、地元企業が仮想通貨関連事業に従事することを禁止した。 7月にはすでに、中央銀行(ベトナム国家銀行)が、仮想通貨のマイニングに関連する物品への輸入禁止措置に賛意を示している。