ベネズエラは、同国独自仮想通貨「ペトロ(Petro:PTR)」の裏付けとなるを当初予定の50億バレルから大幅に減少させ、原油3000万バレルとする計画を明らかにした。マドゥロ大統領が11月20日に発表したとロイターが報じた。マドゥロ大統領は、販売方法については詳しく述べていない。
裏付ける原油量が大幅に減少された原因は、米国のベネズエラ国有石油会社PDVSAに対する制裁だとされる。同社はこの制裁により、2019年の原油抽出を削減した。
先日、マドゥロ大統領は同国の退職者と年金受給者向けのクリスマスボーナスをペトロで支払うと発表していた。
ペトロは昨年10月下旬に正式に販売が開始。同国はハイパーインフレーション1000万%とも言われ、仮想通貨を避難通貨として積極的な活用を進めている。昨年も年金受給者に対する毎月の支給金をペトロへと強制的に両替している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン