米資産運用会社ヴァンエックのジャン・ヴァンエックCEOは、CNBCに出演し、ビットコインETFに関してSEC(米証券取引委員会)が何を心配しているのかよくわからないと述べた。
ビットコインETF承認にあたりSECの懸念の1つは、価格操作だ。先日もクレイトン委員長は、「多くの規制のない取引所でトレードが行われているため価格操作にさらされていないとどのように証明できるのか?」と問いかけていた。
これに対してヴァンエック氏は、最近立ち上げた機関投資家向けの「限定版」ビットコインETF、ヴァンエック・ソリッドX・ビットコイン・トラストに言及。ビットコイン価格は米国に拠点を置く3つのOTCブローカーが出す価格を参照していると指摘し、次のように続けた。
「3つとも直接的、または間接的に規制されている。彼らがもし悪いことをしていたら、すでに調査されているはずだ。SECが何を心配しているのかよくわからない」
ヴァンエックCEOは、少なくとも価格操作の観点では懸念点が見当たらないという考えている。
SECのクレイトン委員長は、もう1つの懸念点として、カストディ(資産管理)がしっかりしているかどうかもあげていた。
ヴァンエック氏は、そもそもなぜ人々がビットコインを欲しいのか考えるべきと主張。FRB(米連邦準備理事会)やECB(欧州中央銀行)がさらなる利下げを進める中、投資家は「低金利の中でリスクヘッジのために金(ゴールド)かビットコインを持ちたいと考えている」とマーケットのトレンドを分析した。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版