昨日のNYダウは2,013.76ドル安の23,851.02ドルで引けた。新型コロナウイルスの感染拡大で企業業績の減速懸念が高まる中、WTI原油先物が27.34ドルまで急落したことが売りに拍車をかけた。

S&P500種株価指数は取引時間中の下落率が7%を超え、サーキットブレーカー(売買を一時中断する措置)が発動された。

リスクオフの動きが強まる中、米国10年債利回りは0.318%まで下落。ドル円も101.20円まで円高・ドル安が進んだ。

ただ、6時現在のドル円は102.42円まで戻している。NYダウが2,000ドル以上下落したものの、下げ渋る動きとなったからだ。米国10年債利回りが0.559%と低下幅を縮小させたことも買い戻しにつながった。

しかし、VIX指数は54.46(高値61.62)とリーマンショック以来の水準まで上昇している。今後も値動きの荒い展開が続くだろう。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 101.50~103.50円

ドル円のボリンジャーバンドは以下の通り。

ドル円は-3シグマを一時下回った。昨日の安値101.21を底値としてリバウンドを期待したい水準だ。

米国10年債利回りのボリンジャーバンドは以下の通り。

米国10年債利回りは0.318%まで低下した後、0.547%まで戻して引けた。米国10年債利回りの低下が落ち着けば、ドル円も反発局面になるだろう。