米証券取引委員会(SEC)は、仮想通貨ゲーム会社ポケット・オブ・クォーターズ(PoQ社)に対し、ゲーム用トークンは証券に該当しないとの判断を下し、SECに登録することなしに同トークンを発行できるとした。SECが7月25日に発表した

SECでフィンテック関連を扱うフィンハブの首席法律顧問、ジョナサン・イングラム氏は以下のように述べている。

「提示された事実に基づき、当部門はSECに対し、法の強制を推奨しない。PoQ社のトークン『クォーターズ』は証券ではないとするならば、PoQ社は、証券取引法第5条に基づく登録することなくクォーターズを提供および販売し、クォーターズを証券取引法第12条(g)に基づき株式資産として登録することもない」

SECの決定は、PoQ社が最初の要求で提出した様々な条件に基づくとしている。PoQ社は、「クォーターズをゲーマーに対して、ゲームに参加してアクセスや交流するための手段として、消費的な目的にのみ販売すること」などが含まれる。また、同トークン保有者はPoQ社または「承認されたアカウント」とのみ取引が可能で、同アカウントは、顧客情報管理やマネーロンダリング防止策の規定に従う必要がある。

CEOは小学6年生

PoQ社のウェブサイトによれば、同社はPUBGやフォートナイト、CSGOといった人気ゲームのスクリム(チーム対戦)に「素晴らしい賞品」を提供することが目的だとしている。投資家向けページでは、投資家はクォーターズの販売手数料をイーサリアム(ETH)で受けとることになり、スマートコントラクト経由で請求することができると説明している。

現在PoQの共同創業者CEOを務めるのはまだ小学6年生のジョージ・ウィクスナー氏だ。とはいえ、父親のマイケル氏も共同創業者兼CTOを務めている。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版