シカゴの仮想通貨デリバティブ取引所ErisX(エリスX)は、米商品先物取引委員会(CFTC)からデリバティブ清算機関(DCO)のライセンスを取得した。7月1日にブログで発表した。ErisXは、日本のマネックスグループや米ナスダックも資産参加している企業だ。

ErisXは、この新たなDCOを通じて、今年中に同デリバティブ市場で仮想通貨先物契約の取引を提供開始予定だという。

ErisXは今年4月にスポット市場を公開した際、スポットおよび先物取引向けの単一の仮想通貨プラットフォームを展開する述べていた。同スポット市場では現時点で、米ドルと、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)イーサリアム(ETH)ライトコイン(LTC)とのペアを提供している

ErisXの顧問弁護士ローリアン・クリスティア氏も、仮想通貨先物の取引が可能になれば、同取引所はスポットおよび先物の両方を収容する単一のプラットフォームを提供すると強調している。

ErisXのトーマス・チッパスCEOは、2011年にすでに指定契約市場(DCM)を取得しているとし、DCO(清算)とDCM(取引)の両方を扱うシステムを使用することで他の取引所との差別化を図る、と述べている。

「ErisXは、従来型のDCM(取引)とDCO(清算)モデルを使用する機能を持っており、仮想通貨市場においてユニークなものだ。(中略)。これは機関投資家が他の資産クラスに期待する構造に影響し、こういった市場の適合性と利用可能性を高める助けとなる」

CFTCは先日、仮想通貨デリバティブを手がけるレジャーXに対して現物受け渡しのビットコイン先物提供の許可を与えている。指定契約市場(DCM)としての運営が許可された。現物受け渡しのビットコイン先物は、投資家が先物の指定受渡日に現物であるビットコインを受け取る。現金で受け取る米シカゴ先物市場(CME)などのビットコイン先物とは異なるという。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版

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