米国の仮想通貨関係者は、仮想通貨業界をサポートするためにより多くの努力を払っているようだ。最新の調査によれば、仮想通貨関連のロビー活動の金額は右肩上がりで上昇している。

仮想通貨分析スタートアップのCryptohead.ioによる新しい調査によると、米国での仮想通貨関連のロビー活動の支出は2021年に計490万ドルとなり、前年の230万ドルから2倍以上に増加した。この調査は、政府の情報公開関連の活動を行うOpen Secretsから取得したデータに基づいている。

Cryptoheadの調査結果によると、過去5年間のロビー活動の総支出は950万ドルを超えている。ただ2017年の時点でロビー活動に使われた金額はわずか20万ドルだった。

Crypto lobbying expenditure since 2017. Source: Cryptohead.io

レポートによると、リップルの開発を手掛けるリップルラボは、過去5年間で200万ドル近く費やしており、米国の仮想通貨企業としては最大の支出を行っている。

レポートは、リップルラボが「政府の政策と規制に影響を与えることに関して、おそらく米国で最も影響力のある仮想通貨企業だ」と述べている。

ほかに積極的にロビイングしている企業は、仮想通貨も手掛ける投資アプリのロビンフッドや仮想通貨取引所のコインベース、業界団体のブロックチェーン・アソシエーションなどだ。データによれば、コインベースは2021年でロビイングで最大の支出を行った企業であり、130万ドルにのぼる。

The biggest-spending blockchain lobbyists since 2017. Source: Cryptohead