米国を拠点とする仮想通貨取引所を運営するコインベースは13日、大口投資家向けのインデックスファンドを開始した。同社がブログへの投稿で明らかにした。
ファンドの設立自体は3月に発表されていた。このファンドは米国在住者向けで、純資産100万ドル以上または年収20万ドル以上の投資家が対象だ。投資可能な金額は25万ドルから2000万ドルの間となる。
インデックスには、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアムクラシック(ETC)が含まれる。ETCは、コインベースが11日に取り扱いを開始すると発表している。コインベースはブログの中で、コインベースに将来上場する資産も含むようにファンドがリバランスされると述べている。
今回のインデックスファンドは、コインベースが高額所得者や機関投資家といったより厳選されたグループをターゲットにしようとする最近の取り組みの一環だ。コインベースは5月、機関投資家を対象としたカストディ(資産管理)サービスなどの新しいプロダクトを提供すると発表している。コインベースは、大口の投資家が懸念するようなプライバシーやコンプライアンスといった障壁を、これらのプロダクトで緩和させたいとしている。
コインベースは3月末、取引所でERC20トークンをサポートすると発表したが、特定のアルトコインについて言明することは避けていた。
仮想通貨取引所のフォビも今月、仮想通貨ベースの上場投資信託(ETF)の開始を発表している。これはフォビが5月に発表したマーケット指標に基づくものだ。フォビのマーケット指標は、フォビでテザー(USDT)と交換されるデジタル資産の上位10種をリアルタイムに追跡する。