米国最大の取引所でウォレットを提供するコインベースが26日、ブログ投稿の中で、ERC20トークンを同社取引所で取り扱う意向を発表した。これは、1月の声明を覆すものだ。
コインベースはこのブログ投稿の中で、ERC20対応の決断は「将来、コインベース製品全体でERC20準拠の資産をサポートする道を開く」とのべた。ERC20とは、イーサリアムブロックチェーン上でスマートコントラクトに使われる技術標準であり、既存の数千種類のアルトコイン資産に利用されているプロトコルだ。
この動きが出る数週間前に、コインベースは同社のイーサリアムウォレットと分散型アプリケーション(DApps)ブラウザ、ToshiにERC20トークンサポートを追加した。
この発表では、今後、追加する可能性の高いアルトコイン候補に関しては明らかにしないことも明確にした。
17日に最終更新された前回の投稿では、新たな資産通貨の追加は厳しい管理下で行うと繰り返されている。コインベースは12月、アルトコインのビットコインキャッシュを上場した際、インサイダー取引の疑惑が巻き起こった。今回の誓約はその大騒動が影響している。
インサイダー疑惑から1か月後、コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、コインベースおよび姉妹取引所のGDAXは新しい仮想通貨の提供を模索しないと公言した。
「今回の発表時点で、私たちはGDAXにもコインベースにも資産通貨を追加する決断を一切していない。これと異なる発表はすべて事実ではなく、同社が承認したものではない」とアームストロングCEOは1月4日に発表した。
最新発表では「コインベースは、GDAXに上場された通貨のみを追加する」とのべ、さらに、
「流動性や価格の安定性、その他の市場健全性の基準の要因を評価した後、GDAXに上場済みのERC20準拠の資産をコインベースプラットフォームに追加するかどうか選択する」と付け加えた。