ノースダコタ州のウィリストン市は、同市の国際空港に仮想通貨ATMを設置した。

同市は、ウィリストン・ベイスン国際空港に「政府主催の仮想通貨キオスク」を設置したことを正式に発表し、乗客や旅行者以外の人が40種類のデジタル通貨を売買できるようにした。対応銘柄は、ビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、Dogecoin(DOGE)、シバイヌ(SHIB)などが含まれた。

この取り組みのために、ウィリストン市は、仮想通貨サービス「Coin Cloud」と提携し、同社のデジタル通貨機(DCM)を導入した。同社によると、DCMは、ビットコインだけでなく、40種類の他のデジタル資産を現金で売買できる「単なるビットコインATM以上のもの」だという。

ウィリストン市の財務部長であるヘラクレス・クミングス氏はコインテレグラフに対し、今回の取り組みは「空港や政府主体の仮想通貨ATMとしては米国初のケース」と語った。また、同氏は現在、同市の仮想通貨支払い量が増加すると予想し、次のように述べた。

「政府が公共料金の支払いに仮想通貨を受け入れることは、仮想通貨ATMをホストすることと相まって、政府は、仮想通貨採用を加速させる重要なプレーヤーとなる」

ウィリストン市では、空港での需要が高まれば、市庁舎にATMを設置することになるだろう、と指摘。「我々のロードマップの一部として、我々は最終的に市内のライセンス、許可、その他の料金にも適応させる」と付け加えた。

Hercules Cummings completing a transaction with a DCM. Source: the City of Williston

ウィリストン市は2021年5月に大手仮想通貨決済会社BitPayと提携し、公共料金の支払いとしてビットコインなどの受け入れを開始した。

ビットコイン以外にも、市民はビットコインキャッシュ(BCH)、イーサ、ラップドビットコイン、ドージコイン、ライトコイン(LTC)、そしてジェミナイドル(GUSD)、USDコイン(USDC)、バイナンスUSD(BUSD)といったコインで公共料金を支払うことができるようになった、とカミングス氏は述べた。