11月のビットコインキャッシュ(BCH)のフォーク(分裂)の可能性がますます高まっているようだ。最近の1000のBCHブロックの63%が、コミュニティから分裂しようとしているビットコインキャッシュノード(BCHN)を使用してマイニングされている。

BCHNがいくつかの面で先行しているようだ。Coin Danceが公開したデータによると、ビットコインキャッシュ(BCH)ネットワークのハッシュレートの約82%がBCHNのものだ。ついでBTC.comおよびAntpoolのマイニングプールが続いている。

またビットコインキャッシュワークの1262のノードの700以上が、BCHNをサポートしている。一方で、コアデベロッパーのアモーリ・サシェ氏が主導するビットコインABCが実行しているものは516となっている。

8月からビットコインキャッシュコミュニティ内の緊張が高まっている。これはビットコインABCが発表した非常に物議を醸す提案「コインベースルール」に端を発している。このコインベースを含むアップグレードは11月15日に予定されている。

コインベースルールは、マイナーが新しいブロックに含まれるBCHの8%を、Sechetが管理する開発基金に転用することを義務付けている。この「税金」のようなアイデアにビットコインキャッシュコミュニティの中から嫌悪感が出ている。反対する人々は、コミュニティの貢献を通じて開発資金を提供することを計画しているBCHNのサポートしようとしている。

9月24日、仮想通貨取引所CoinExは、ビットコインABC(BCHA)とBCHNの先物市場を立ち上げ、チェーンの分割が11月に発生するというコミュニティの予想を反映している。

CoinEXによれば、11月15日の公式分岐の前に、ユーザーはBCHをBCHAとBCHNに1:1の比率で変換できる(BCHAはフォーク後のビットコインABCチェーンを表し、一方BCHNはビットコインキャッシュノードチェーンを表す)。また、ユーザーはこれら2つのフォークされたコインを、フォークの前に同じ比率でBCHに再変換できるという。

アモーリ・サシェ氏は、フォークが発生した後にBCHNが生き残るためには、ハッシュパワーでドミナンスを獲得する必要があると、コインテレグラフに語っている

「BCHNはABCからのブロックは受け入れるが、その逆は受け入れない。これはBCHNにABCよりも多くのハッシュがある場合に分岐が存在することを意味するが、その逆はない。いずれかの時点で、BCHチェーンがBCHNチェーンより長くなると、そのBCHNチェーンは消去される」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン