分散型取引所(DEX)のユニスワップ(Uniswap)の1日の取引高が、デジタル資産プロトコルのAmpleforthのトークンAMPLの取引開始により、2500万ドルまで上昇した。
イーサ(ETH)/AMPLのペアは現在、取引高でユニスワップの上位ペアとなっており、過去24時間で約290万ドルの取引が行われた。ユニスワップV2の1日の取引高では、過去2番目に高い取引高を記録している。
ユニスワップは主要DEXとして急速に浮上している。ライバルのカイバーネットワーク(Kyber Network)の1日の取引高は760万ドル、IDEXは100万ドル近く、バイナンスDEX(Binance DEX)は73万ドルとなっている。
ユニスワップの取引高は、メジャーな集中型取引所での数十億ドル規模の取引高と比較すると見劣りするものの、アルゴリズムを使った高頻度取引(HFT)やアービトラージボット、また仮装売買がないことを考慮する必要があるだろう。
ユニスワップがERC-20トークントレーダーに警告
ただし、ユニスワップの取引高増加は、プラットフォームのオープンリストポリシーを悪用する「詐欺トークン」の問題が浮上している中で発生している。これは分散型金融(DeFi)プロトコルやほかのERC-20トークンに成りすましている偽トークンが増加しているというものだ。
なりすましトークンが増加したことで、ユニスワップはERC-20トークンのペアを取引するトレーダーに警告を出している。
「誰でも、イーサリアムで任意のERC20トークンを作成して名前を付けることができる。これには、既存のトークンの偽バーじゃんや、トークンを持たないプロジェクトを表すと主張するトークンの作成が含まれている。イーサスキャンと同様、このサイトは、トークンの整合性に関係なく、すべてのERC20トークンの分析を自動的に追跡している。ERC20トークンを扱う前に、独自の調査を行って欲しい」
詐欺トークン問題解決への提案
分散型紛争解決プロトコルのKlerosは、調査済みのトークンをキュレーションしたトークンレジストリ(T2CR)がユニスワップ上の詐欺トークンの排除に役立つと考えている。
リストに入るトークンは、悪意のあるアドレスに関連付けられていないといったベーシックな基準に準拠している必要がある。リストに入ったトークンには、コインが持つ様々なクオリティーを表すバッジを適用させ、ユーザーによって調査される。
Kleosは、ユニスワップのような分散型取引所がリスクティングのバッジ要件を実装し、サポートされているアセット間の品質が高い水準で維持されるよう、仮想通貨(暗号資産)コミュニティの知識を活用することを提案している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン