開発チームのブログ投稿によると、分散型仮想通貨取引所ユニスワップは、10月12日にモバイルアプリのクローズドベータのAndroid版をリリースした。これまでユニスワップはPCとiOSのモバイルデバイスでしか利用できなかった。

DefiLlamaのデータによると、ユニスワップは累積取引高で世界最大の分散型取引所であり、設立以来、1兆7000億ドル以上の取引を処理してきた。その大部分はウェブベースのアプリケーションを通じて行われてきた。

開発チームは4月13日にiOS向けのモバイルアプリをリリース。アプリのリリース前には、チームはアップルがAppストアでのアプリのローンチを遅らせていると不満を漏らしていた。Appストアからの承認を得た後も、ユニスワップはAndroidデバイス専用のアプリを持っていなかった。

10月12日の発表によると、新しいAndroid版のベータアプリでは、ユーザーがネットワークを切り替えずに異なるチェーン上のコインを選択できる。アプリは自動的にコインがどのネットワーク上にあるかを検出し、ユーザーが指示しなくてもそのネットワークに切り替える。

現在、ポリゴン、アービトラム、オプティミズム、Base、BNBチェーンで使用でき、将来的にはさらに多くのチェーンとの互換性が予定されている。

また、ウォレットはフロントランニング攻撃やサンドイッチ攻撃を防ぐために、イーサリアムのトランザクションをプライベートプールを通じてルーティングする。ただし、この機能はユーザーが希望すればオフにできる。さらに、送金手数料が組み込まれているほとんどのコインを自動的に検出する。これらの手数料はインターフェースに表示され、ユーザーがそれを認識できるようになっている。

チームはまた、セキュリティ監査の一環として、今後数週間でアプリのオープンソースコードをリリースする予定だとした。

ユニスワップはモバイルウォレットを提供する唯一の分散型取引所ではない。2021年には、1InchがiOS向けのモバイルウォレットをリリースし、10月にはそのAndroid版が公開された。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン