2012年に仮想通貨取引所Mt.Gox(マウントゴックス)と提携した米ハイテク企業のCoinLab(コインラブ)が、マウントゴックスの民事再生手続きの中で、損害賠償などの名目で1兆7000億円近くの請求をしていることが米SNSレディットへの投稿から明らかになった。コインラブの存在は、マウントゴックスのお金を債権者に戻す上で最後のハードルになると考えられていた。今回の請求額が通れば、債権者には一銭も残らないことになる。
コインラブは、かつてマウントゴックスの米国展開で提携していたが、実現しなかった。2013年には、マウントゴックスを相手取り7500万ドル(約81億7500万円)の訴訟を起こしていた。
一方、マウントゴックスは、昨年6月に民事再生手続を開始。現在、管財人が債権者から再生債権の申請を受け付けている。
昨年9月、管財人の小林信明氏は、260億円相当のビットコインとビットコインキャッシュ売却したと発表した。マウントゴックスのウォレットには、13万7892BTC(約517億円)と16万2106BCH(約21億円)が残っていると言われている。もし仮にコインラブの主張が通るようなことがあれば、円、ビットコイン、ビットコインキャッシュを合わせても全然足りない。
コインラブの請求額. 引用元: Reddit
この書類を最初にツイッターに投稿したのは、マウントゴックス(Mt.Gox)の債権者でNY州の弁護士であるダニエル・ケルマン氏。ケルマン氏は、仮想通貨交換業者Oceanex.proの共同創業者でもある。
【関連記事: なぜコインラブがマウントゴックスの債権者にとって障害になっているかの解説動画はこちら】
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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