Spotifyがブロックチェーン導入を発表―ロイヤリティ関連の支払いに活用

ヨーロッパ最大の音楽ストリーミングサービス、Spotifyがブロックチェーン関連スタートアップであるMediachainの買収を発表した。

Investopediaによれば、今回の買収の主な目的は、ロイヤリティ関連の支払いを分散型元帳技術を用いて行い、権利プロセスやデータトラッキングの精度を向上させることにあるようだ。

Mediachainとは

Mediachainは、Andreessen HorowitzとUnioin Square Venturesからシードファンディングによる資金提供を受け2016年にローンチされたスタートアップだ。

ニューヨークに拠点を置くMediachainは、ピア・ツー・ピアなデータベース上で、オンライン販売されているクリエイティブな作品の登録、識別、及び、トラッキングを行っていたスタートアップで、コンテンツの所有権の証明書や、タイムスタンプとして機能するブロックチェーン技術を活用することで同サービスを実現している。

今回、MediachainはSpotifyと新たに連携し、ミュージシャンが作曲した音楽の所有権を強化したい考えだ。

ロイヤリティ関連の支払い

ロイヤリティ関連の支払いは、Spotifyが現在直面している大きな問題の1つだ。インディーズ系の独立したミュージシャンや、レーベルなどの場合、誰に音楽の所有権があるのか判断するのが非常に難しい。

この問題を解決する方法として、Mediachainは、”誰がどの曲を作曲したのか、全ての情報を第三者機関を通さずに管理するため、ブロックチェーン上で音楽の著作権を管理することがその唯一の方法である”と考えているようだ。

ブロックチェーン技術を利用することで、アーティストが確実にロイヤリティ関連の支払いを受けられるように、より多くのプロデューサー、アーティスト、レーベルへのアクセスを広げ、競合他社に対してアドバンテージを得られるようMediachainは働きかけている。

ブロックチェーンと音楽

今回のMediachainやSpotifyのケースのように、ブロックチェーンは音楽産業を一新する可能性を秘めている。PledgeMusicの創設者であるBenji Rogers氏が、dotBlockchainを創設しブロックチェーンという新たなメディアフォーマットを利用することで音楽セクターの破壊を目指したのもそれが理由の一つだ。

フォーマットは全てオープンソースのプロトコルとライセンスによって作られており、ミュージシャンが自身の権利を主張し、アートを表現するための公平で透明性の高い手段を提供するため、Mediachainはブロックチェーンを活用している。

また、世界中へ音楽配信を可能にする効率性の向上においてもブロックチェーンは有効だ。


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