スイスの多国籍銀行UBSの香港子会社は、仮想通貨取引所OSLと共同で、イーサリアムブロックチェーン上でワラントをトークン化した。

2月7日の発表によると、トークン化された商品は、中国のスマートフォン大手シャオミコーポレーションを原資産とするコールワラントである。トークン化後、このデジタル資産はOSL取引所に売却された。「私たちは、トークンの発行から模擬的な二次市場取引、そして満期時のトークンの消却まで、株式連動型商品トークンの全生産サイクルを模倣している」とOSLのパトリック・パンCEOは言う。

一方、UBSグローバルマーケットのセールス責任者であるウィニ・チューク氏は、この新しい商品が「透明性を高め、取引手数料を削減し、決済プロセスを合理化し、より柔軟な取引時間を可能にする」と語った。

UBSは金融デリバティブ商品のトークン化にはいくつかの顕著な利点があると書いており、新しいアクセスチャネルの創出、効率性の向上、そして不変のブロックチェーン台帳を通じた透明性の提供が挙げられる。「トークン化されたワラントは、取引と管理プロセスを合理化し、取り扱いコストを低減するスマートコントラクトを活用する」という。

UBSは2015年から資産のトークン化に関する継続的な研究を行っている。2022年には、UBSトークナイズプラットフォームを通じて、アジア太平洋地域の顧客に5000万ドルのトークン化された固定金利社債を発行した。2023年6月12日には、UBSは香港でイーサリアムブロックチェーン上に発行された2億元(約41.7億円)相当のデジタル債券の発行を支援した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン