10日にシリコンバレー銀行が突如破綻した後、米国当局は銀行システム全体に及ぶ影響を抑えるための「重要な措置」に取り組んでいる。
匿名の情報源を引用したロイター通信の報道によると、ジョー・バイデン政権の当局者は、ベンチャーキャピタル企業や地方銀行に注目しながら、週末に銀行破綻の影響を調査した。
「これは言葉だけでなく、実質的な行動になる」と情報筋がロイター通信に語った。
米連邦預金保険公社(FDIC)のマーティン・グルーエンバーグ総裁は6日の講演で、米国の利上げに関連するリスクについて語った。「現在の金利環境は、銀行の資金調達や投資戦略の収益性、リスクプロファイルに劇的な影響を及ぼしている」と指摘した上で、次のように付け加えた。
「売却可能な証券や満期まで保有する証券を含むこれらの未実現損失の合計は、2022年末時点で約6,200億ドル。有価証券の未実現損失は、銀行業界の報告された自己資本を減少させている」
グルーエンバーグ総裁によると、数十億ドルの未実現損失に関する「良いニュース」は、「銀行が概して強い財務状態にある」ことだという。
"一方、未実現損失は、銀行の将来の予期せぬ流動性ニーズへの対応能力を弱める。それは、有価証券を売却した際に得られる現金が当初の予想よりも少なく、また、売却により規制資本が減少することが多いためだ"
既報の通り、シリコンバレー銀行(SVB)が全米の地方銀行に影響を与え、数兆ドルの銀行が経営危機に陥る可能性があるという。米財務長官ジャネット・イエレン氏は、規制当局と協力してシリコンバレー銀行の破綻に対処し、投資家を保護しようとしているが、大規模な救済は考えていないようだ。
イエレン氏によると、規制当局は「預金者が抱えるであろう問題を認識しており、その多くは全米で人々を雇用している中小企業だ。そしてもちろん、これは重大な懸念であり、規制当局と協力して、これらの懸念に対処しようと努めている」
ブルームバーグの報道によると、FDICは3月11日夜から同銀行のオークションを開始したという。報道によると、入札は今週の日曜日遅くに手続きが終了するまでの、数時間だけ行われているそうです。