仮想通貨取引所ジェミニを運営するタイラー・ウィンクルボス氏が、ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅客のチケットを2014年1月に仮想通貨ビットコイン(BTC)で購入していたことがわかった。仮想通貨プラットフォームLunoが2月24日に明らかにした。その後ビットコイン価格は上昇し、現在は「世界一高い」宇宙旅行チケットとなっている。

ヴァージン・ギャラクティックは、リチャード・ブランソン氏が設立したヴァージン・グループの宇宙旅行ビジネス会社。

ウィンクルボス氏は2014年、312.15BTCでチケットを購入した。当時の312.15BTCは約25万ドル相当だったが、現在のレートで換算するとチケットは約300万ドル(約3億3000万円)と、10倍以上増加したことになる。

ピザのように高騰した宇宙チケット

同氏は、ビットコインを使った世界初の現実世界での取り引きとして知られる「ビットコイン・ピザ」の現象と同じだと表現。当時、米プログラマーのラズロ・ハニエツ氏は、1万BTCとパパ・ジョーンズのピザ2枚とを交換した。1万BTCは現在では9700万ドル(約107億円)相当の価値があり、当時は安く買えたが現在のビットコインの価値では考えられないほど効果な買い物であると説明した

ビットコイン価格は今年これまでにない上昇を見せ、過去データからも、向こう19カ月上昇し続けるとの見方がある

MedXプロトコルの共同創設者のジェームズ・トダロ氏の計算では、今年の対米ドルの平均は9120ドル(約101万円)になるとしている。最高2万ドルと平均6125ドルを記録した2017年を超える予測だ。「前年までにビットコインに移動させた資金を、まだビットコインで保持しているなら、対米ドルで利益を出していることを強く示している」と述べている。

また、仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタルのマイク・ノボグラッツCEOは、2020年5月のビットコイン半減期でビットコインは2万ドルになると予測している。

仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)先日、ビットコインの現在の価格に半減期は織り込まれていないとし、半減期に向けて、価格はまだまだ上昇すると話している。

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※訂正(2020年2月28日午後8時15分)

「ウィンクルボス氏は2014年、321.15BTCでチケットを購入した。当時は1BTCが約25万ドル=2770万円相当だったが、現在のレートで換算するとチケットは約300万ドル(約3億3000万円)と、1174%増加したことになる。」を「ウィンクルボス氏は2014年、312.15BTCでチケットを購入した。当時の312.15BTCは約25万ドル相当だったが、現在のレートで換算するとチケットは約300万ドル(約3億3000万円)と、10倍以上増加したことになる。」に訂正しました。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン