米国カリフォルニア州の司法当局が、先月、分散型取引所イーサデルタ(EtherDelta)をハッキングしたとして2人の男を起訴していたことが明らかになった。
2人の男は、エリオット・ガントン被告とアンソニー・タイラー・ナシャトカ被告。2017年12月にイーサデルタをハッキングした疑いがかけられている。イーサデルタ従業員の電話番号を盗むなどしてドメインネームのシステムにアクセスし、「偽のイーサデルタプラットフォーム」を作成。そこで利用者のアドレスや秘密鍵を入手して利用者の資金を不正に引き出していたという。
2人は、少なくとも80万ドル(8640万円)分の仮想通貨を盗んだそうだ。
イーサデルタは、イーサリアム基盤にした分散型取引所。利用者は、運営者を介さずにスマートコントラクトを使ってERC20のトークンを直接取引できる。
去年11月、イーサデルタ創業者のザッケリー・コバーン氏は、米国証券法によって有価証券とみなされるトークンを無許可で発行していたとしてSEC(米証券取引委員会)に起訴された。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版