ドナルド・トランプ氏をテーマにした仮想通貨モバイルゲームが、年内にAppleのApp Storeで公開される予定だ。報道によれば、トランプ大統領の公式ミームコインや複数の非代替性トークン(NFT)コレクションの立ち上げに関わったビル・ザンカー氏が、このゲームを手がけるという。
公式サイトによれば、このゲーム「トランプ・ビリオネア・クラブ」はフリーダム45ゲームズが制作しており、トランプ氏の名前はライセンス契約のもとで使用されている。
Apple App Storeでのリリース予定日は12月30日とされており、現在は事前登録が開始されている。
ザンカー氏は今年4月にも、ゲームと仮想通貨要素を組み合わせた別プロジェクトに関与していた。当時、そのプロジェクトには「MONOPOLY GO」と類似点があると報じられたが、広報担当者はモノポリーとの類似性を否定していた。
公式サイトでは、ゲームアカウントへの入金方法として現金、仮想通貨、あるいはTRUMPコインが利用可能と記載されており、ゲーム内で使用できるNFTの取引にも触れている。
ただし、免責事項には、本作がトランプ大統領やその関連企業・組織によって設計、製造、配布されたものではないと明記されている。
仮想通貨要素を盛り込んだゲーム
公式サイト上のデモでは、このゲームがニューヨークを舞台とし、プレイヤーがサイコロを振ってモノポリー風のボードを移動し、建設などの活動で資金を獲得する様子が確認できる。
また、ゲームローンチ前に最も多くのポイントを獲得したユーザーに対し、TRUMPコインのエアドロップを行う予定となっている。ポイントはアカウント開設、TRUMPコインの保有、新規ユーザーの紹介などで獲得可能だ。
TRUMPコインは過去最高値から92%下落
新たなトランプ氏をテーマにした仮想通貨ゲームの発表は、ミームコインTRUMPの保有者にとって厳しいタイミングとなった。
公式ミームコインであるTRUMPは、ドナルド・トランプ氏が1月20日に就任する直前にローンチされ、翌日には73ドル超の過去最高値を記録し、時価総額は145億ドルを超えた。しかしその後急落し続け、コインゲッコーによれば、水曜日時点で5.89ドルとなっている。これは最高値から92%の下落になる。なお、ゲーム発表からの24時間でトークンは3.4%上昇した。
トランプ氏の仮想通貨関連事業、そして同氏の名前を冠したプロジェクトは、米国の民主党議員から厳しい目を向けられている。議員らはこれまでも、金融規制当局および政府倫理局に対し、これらのプロジェクトに対する調査を求めている。
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