ロシアの国有銀行最大手のスベルバンクが、同行のステーブルコインである「スベルコイン」立ち上げを2021年春にも開始することが分かった。スベルコインのブロックチェーンプラットフォーム立ち上げについて、同国中央銀行のロシア銀行に申請したという。
ロシアのニュースメディアであるインターファクスの報道によると、スベルバンクで取引事業部長を務めるセルゲイ・ポポフ氏が現地の金融イベントで明らかにした。
ポポフ氏によると、スベルバンクは1月中旬に中央銀行に立ち上げを申請し、登録手続きは45日以内で終えられるという。そのため、2021年の春までにはステーブルコインプロジェクトが立ち上げられる可能性が高いと話した。現在の課題はスベルコインに関する税金の問題という。
「プロジェクトは春にも立ち上がるだろう。ただ完全に解決できていない課題がある。それはデジタル金融資産に関する課税の問題だ。それでもこの問題もまもなく解決されるだろう」
すでにスベルコインに関する技術的なテストや内部テストは完了しているとも報じられている。
既報のように、同行は2020年11月にゲルマン・グレフCEOがステーブルコイン発行に関して言及していたが、具体的な日程などは明らかになっていなかった。ロシアでは2021年1月1日に仮想通貨取引を合法化する「デジタル金融資産法」が施行されるなど、規制が整備されてきている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン