セキュリティトークン・プラットフォームであるトークンソフト(TokenSoft)は、米仮想通貨取引所コインベースと提携し、セキュリティ・トークン・オファリング(STO)の発行者向けにカストディ(保管)サービスを提供する。21日にトークンソフトが発表した。

トークンソフトの傘下で、証券ブローカーディーラーのライセンスを持つトークンソフト・グローバル・マーケッツと、コインベース・カストディとの間で連携を行う。トークンソフトのクライアントにコインベースのカストディサービスを利用できるようにする。

トークンソフトのメイソン・ボルダCEOは発表の中で、「発行者は、安全でコンプライアンスがあるカストディを求めている」と指摘。コインベースのカストディが利用できるようになることで、セキュリティトークンの発行者に「心の平穏」を与えることになるだろうと述べる。

コインベース・カストディのゼネラル・マネージャーのサム・マッキングレイブ氏は「トークン発行プロセスには、多くの複雑性と摩擦が存在する」とし、トークンソフトとの協業で「この状況を変える必要がある」と述べている。

トークンソフトは12月13日、米証券取引委員会(SEC)に登録された証券ブローカーディーラーを取得したと発表。トークンソフト・グローバル・マーケッツに社名を変更していた。

コインベースは今年5月に機関投資家を対象にしたカストディサービスを開始すると発表した。1000万ドル以上の資産を持つ機関投資家を対象に、仮想通貨のカストディ(保管)サービスを提供している。今年10月にはニューヨーク州の規制当局からカストディサービスの認可を取得している