米証券取引委員会(SEC)は、ARK21シェアーズビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を承認しないことを決定した。

3月31日付の資料によれば、SECはARK21シェアーズビットコインETFをCBOE BZX取引所に上場させるための規則変更案を却下した。SECは提案された規則変更案は「詐欺的および操作的な行為を防止するよう設計された」ものではなく、「投資家および公共の利益を保護する」ことができていないと述べている。

ARKインベストメントは2021年6月、上場投資金融商品を手掛ける21シェアーズとともにスポット型ビットコインETFの申請を行った。「ARKB」というティッカーでCBOE BZX取引所に上場させるというものだ。SECは2022年1月に審議期間を延長し、4月までに可否を決定するとしていた。

現在、SECは米国でスポット型のビットコインETFを承認していないが、プロシェアーズやヴァンエックによるBTC先物ETFにはゴーサインを与えている。

ARKと同じくスポットビットコインETFを申請しているグレイスケールのマイケル・ゾンネンシェインCEOは今週、SECがETFを不承認とした場合には法廷闘争も選択肢になり得るとの考えを示している。同氏は「私はすべての選択肢がテーブルにあると考えている」と答え、投資家の立場を代弁し続けることの重要性を強調した。ビットコインETFの承認もしくは拒否の決定は2022年7月6日になる予定だ。