分散型メタバースプラットフォームのザ・サンドボックス(The Sandbox)は、セキュリティソリューションプロバイダーのレッジャーエンタープライズ(Ledger Enterprise)と提携し、サンドボックスのパートナー向けにセキュリティ統合を提供する。これによりパートナーの非代替性トークン(NFT)コレクションがレッジャーウォレットに移行される。
サンドボックスは、4月23日に公式ブログでこの提携を発表した。この協力関係にはいくつかの取り組みが含まれる。サンドボックスはレッジャーエンタープライズ上のDAppとして登場し、特定のウィジェットもレッジャーライブデスクトップアプリケーションに統合される。サンドボックスのコレクションウォレット内のすべてのNFTは、レッジャーエンタープライズウォレットに移行される。
さらに、リリースが強調するように、サンドボックスはレッジャーエンタープライズをLANDオーナーエコシステムに推奨し、レッジャーはクライアントにサンドボックスのメタバースを宣伝する。この取り組みは、最近サンドボックスとレジャーがメタバースで仮想通貨教育を推進するための提携を拡大するものである。
Breaking news from #NFCsummit: @iancr announces @Ledger is partnering with @TheSandboxGame. pic.twitter.com/HN5ifHjtjD
— Cointelegraph (@Cointelegraph) April 4, 2022
2022年に両社は初めて共同で取り組み、サンドボックスのメタバースで「School of Block」というゲームを通じて仮想通貨セキュリティ教育を推進した。サンドボックスのコミュニケーション担当副社長であるアリエル・ウェングロフ氏によれば、同社はこの経験に「大満足」していたという。
5月末には、レッジャーはシリーズCの資金調達ラウンドの一環で1億900万ドル(1億ユーロ)を調達し、企業価値は14億ドルに達した。ヴェイナーファンド、シテ・ジェスチョンSPV、トゥルー・グローバル・ベンチャーズ、デジタル・ファイナンス・グループなどの投資家から提供された資金は、同社の流通ネットワークの拡大、生産の増加、新製品の開発に使用される。
サンドボックスも積極的にパートナーシップネットワークの拡大に取り組んでいる。2月には、同社はサウジアラビア政府と覚書を締結し、メタバース開発において相互に「調査、助言、支援」することを約束した。
サンドボックスは、Web3領域内外の大手企業と提携しており、スヌープドッグ、グッチ、アタリ、HSBC、ワーナーミュージックグループなどと提携している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン