グレイスケールは、メタバースに関して強気なレポートを公表した。メタバースがメインストリームとなる中で、今後数年間で1兆ドルを超える市場規模を持つようになると推定している。

新しいレポートは、Decentralandなどの「相互接続されたクリプト経済圏」に裏打ちされたオープンメタバースに焦点を当て、この急成長しているセクターをリサーチしている。

仮想通貨や、ステーキングやレンディングなどの分散型金融(DeFi)サービス、非代替性トークン(NFT)、分散型ガバナンス、分散型クラウドストレージが統合されたメタバースプラットフォームが「新しいオンラインのエクスペリエンスを生み出し」、新しいユーザーを引き付けるだろうと、レポートでは強調している。

「グローバルでアクティブなメタバースウォレット」を2020年はじめから分析すると、ユーザーベースは約10倍に増加し、2021年6月時点で約5万件になっていることがわかった。

「ほかのウェブ3.0もしくはウェブ2.0セグメントと比較すると、メタバースの仮想世界のユーザー数はまだ初期段階にあるが、現在の成長率が維持された場合、この新興セグメントは今後数年間でメインストリームになる潜在力がある」

またレポートでは、ベンチャーキャピタルの資金がこのセクターに流入していることも強調している。レポートによれば、第3四半期にブロックチェーンゲームの資金調達額は合計で10億ドルにのぼった。これは仮想通貨セクター全体の総資金調達額の12%に相当し、ウェブ3.0分野では「トップのサブセクター」になるという。

またデジタル系の趣味に費やされる平均時間やお金の増加、ウェブ3.0でのイノベーションとなるプレイ・トゥ・アーンへのシフトなどが、メタバースセウタ―の成長に大きく貢献する可能性があると、レポートは指摘している。