日本銀行は、2023年4月に中央銀行デジタル通貨(CBDC)のパイロット試験を開始する予定だ。民間企業を含め、CBDCのエコシステムのモデルを検証することを目的としている。

2月17日、日本銀行は、中央銀行デジタル通貨に関する連絡協議会で内田眞一理事がその挨拶の中で公表した。内田理事は、日本銀行が2021年に開始した「デジタル円」の実証実験を終え、4月にパイロット試験を開始することを決定したと発表している。

このパイロット試験は、「デジタル円」の技術的実現可能性に関する研究を継続し、民間企業の参加によるCBDCエコシステムのモデル化へと実験を拡張するものだ。発表によると、試験期間中は実際のリテール取引は行われず、模擬取引のみが行われる予定だ。

内田理事のスピーチは、将来のCBDCの設計に焦点を当て、代替データモデル、オフライン決済の仕組みャ、その他のシステムの重要な要素について民間セクターと協議する必要があるとしている。このような協議のために、CBDCフォーラムが創設される予定だ。

2022年11月に日銀の意向が現地メディアで報じられたこともあり、CBDCパイロットに関するニュースは大いに期待されていた。報道によると、少なくとも日本のメガバンク3行と地方銀行が日銀と連携するとのことだ。