テザー社の最高技術責任者(CTO)であるパオロ・アードイノ氏によると、テザーはビットコイン(BTC)マイニング事業への大規模な拡大を計画している。アードイノ氏は近く同社のトップに就任する予定だ。

アードイノ氏はブルームバーグのインタビューで、テザー社は今後6ヶ月間に約5億ドルをマイニング施設の建設と他のマイナーへの投資に費やすかもしれないと語った。同社は、BTCマイニングネットワークの1%の計算能力を持つため、ウルグアイ、パラグアイ、エルサルバドルにマイニング施設を建設する。新しい施設の容量は40から70メガワット(MW)の間になるという。

このマイニング投資には、テザーが今月初めにドイツのマイナーであるノーザン・データ・グループに提供した6億1千万ドルの債務融資施設の一部が含まれている。9月には人工知能イニシアティブを支援するためにノーザン・データ・グループへの戦略的投資を行っていた。

アードイノ氏はさらに、テザーは年末までに直接運営するマイニング施設を120MWに増やし、2025年末までに最大450MWに達する予定だ。同社はまた、300MWの施設を検討しており、電気料金が変動した際に移動できるコンテナ内に施設を設置している。アードイノ氏はインタビューで以下のように述べた。

「マイニングは私たちにとって学び、時間をかけて成長していくものです。世界最大のマイナーになることを急いでいるわけではない。」

アードイノ氏は12月にテザーのCEOに就任し、ビットフィネックスの最高技術責任者としての地位も維持する予定。