米ドルと連動するステーブルコインであるテザー(USDT)は、コインマーケットキャップが計測する時価総額ランキングでXRPを抜き3位に浮上した。

(出典:CoinMarketCap「時価総額ランキング」)

テザーは不透明な運営体制や米規制当局からの訴訟、銀行とのトラブルなどを抱えて批判が集まることも多いが、今年も順調に市場規模を拡大。年初来で時価総額は115%プラスを記録した。

3月のビットコイン大暴落以降、とりわけステーブルコインの勢いが止まらない。3月13日のビットコイン急落(米時間で「暗黒の木曜日」)以降でほぼ2倍になった。

背景には、新たな仮想通貨市場の強気相場開幕を見据えて「ドライパウダー(手元資金)」を準備するためという説、新型コロナによる経済危機で米ドルが不足しておりステーブルコインに資金の逃避が起きているという説、中国のOTC(店頭)取引トレーダーがいつでも仮想通貨市場に入るための準備としてステーブルコインを大量に保有し始めている説などがある。

一方、XRPの時価総額は年初来で4.9%上昇にとどまっている。

昨年以降で冴えないパフォーマンスが続くXRP。今年第1四半期(1-3月期)にXRPについて話すツイッターユーザー数は16%も減少した。

熱心なXRPファンの呼び名である「XRPアーミー」が縮小したと報じられていた