ステーブルコインのテザー(USDT)が支払い手段としての地位を確立している。仮想通貨決済企業では、ビットコイン(BTC)やイーサ(ETH)と肩を並べる存在となりつつある。ブルームバーグが25日に報じた

テザーは米ドルと1対1でペッグしているステーブルコインだ。仮想通貨決済企業のコインペイメンツによれば、テザーの取扱高は全体の30%を占めている。1年前と比較すると30倍に拡大しているという。

コインペイメンツによれば、支払い手段としてのビットコインのボリュームは昨年の80%から足元では60%近くまで減少しているという。テザーはイーサを抜き、同社のシェアではビットコインに次いで第2位の地位を占めるようになった。

ユーザーは価格変動を回避するため、ステーブルコインのテザーを選択しているようだ。

クリプトペイメンツの担当者は、次のようにブルームバーグに語っている。

「事業者は、かつてはビットコインやイーサリアム、リップルの支払いを受け入れ、それをテザーに交換してボラティリティをヘッジしていた。現在はテザーで直接支払いが行われている」

またテザーは、クレジットカードによる支払いを持っていない事業者、もしくは高額のクレジットカード手数料を支払いたくない事業者の間で広く採用されているという。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版