暗号化メッセージアプリ「テレグラム」は、ブロックチェーンベースのTONプラットフォームのテストバージョンは今年秋にもリリースする予定だという。ロシアメディアのVedomostiが16日にレポートしている。

テレグラムは今年3月までにプライベートなイニシャル・コイン・オファリング(ICO)で計17億ドル(約1915億円)を調達。当時では史上最大のICOだった(その後EOSが40億ドルでトップに)。ついに調達した資金によるプロジェクトがスタートすることになるか。

報道によれば、9月はじめにICOの参加者に対して特別なニュースレターが送られ、ブロックチェーンの開発について触れられているという。Vedomostiはニュースレターを受け取った投資家から確認を取ったとのことだ。

同ニュースレターによれば、このプラットフォームのコンポーネントについては現在開発中であり、プロダクトの70%が既に完成しているという。

TONプラットフォームは「データを交換する新しい方法」となるという。TONプラットフォーム上では、テレグラムが発行する仮想通貨GRAMを使うことになる。

テレグラムは2回のプライベートセールを実施し、計17億ドルを調達した。当初はパブリックセールも予定されていたが、プライベートセールで十分な資金を調達したとして、今年5月にパブリックセールが中止された。

今年4月、ロシア政府はテレグラムへのアクセスをブロック。現地のメディアは、この禁止措置は、テレグラムによるICOと仮想通貨GRAMの発行が理由だと指摘していた。

テレグラムのパベル・デュロフCEOは、Vedomostiに対して、TONプラットフォームのリリースの時期についてコメントすることを拒否した。