オンラインメッセージングアプリのテレグラムは、TONブロックチェーン上に構築された広告プラットフォームの開始を発表した。
3月より、広告プラットフォームが全広告主に開放された後、100カ国以上のテレグラムチャンネル所有者が、金銭的報酬を受け取り始めることができるようになる。テレグラムの創設者兼CEOであるパーヴェル・ドゥーロフ氏の2月28日の発表によると、チャンネル所有者はテレグラムがチャンネル内の広告表示から生み出す総広告収入の50%を受け取り始めることになる。
テレグラム広告プラットフォームは、支払いにTONブロックチェーンを独占的に使用すると発表されている。「フラグメント上のテレグラムユーザーネームと同様に、私たちは広告を販売し、TONコインでチャンネル所有者と収益を分配する。これにより、コンテンツ制作者はTONコインを現金化するか、それを再投資してチャンネルのプロモーションやアップグレードに役立てることができる良循環が生まれる」とドゥーロフ氏はのべた。
TONブロックチェーンのTONコインは記事執筆時点で、過去24時間で約13%上昇して2.49ドルで取引された。このコインは過去1週間で14%超上昇している。TONは時価総額で86億ドルに達し、コインマ^ケットキャップで15番目に大きな仮想通貨となっている。
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テレグラムの放送チャンネルは月間1兆ビューを生成しているが、そのうちの約10%のみがプライバシーに焦点を当てたプロモーションツールであるテレグラム広告を通じて収益化されている。
テレグラムは、WhatsApp、WeChat、Facebook Messengerに次ぐ世界で4番目に人気のオンラインメッセージングアプリケーションだ。Bankmycellのデータによると、テレグラムは約1億9600万人のデイリーアクティブユーザーを持っている。
TONブロックチェーンへの関心は高まり続けている。昨年11月、アニモカ・ブランズはTONブロックチェーン上で最大のバリデーターになることを発表し、テレグラム上でブロックチェーンベースのゲームを構築することを目指している。
ベルリンで開催されたネクスト・ブロック・エキスポで、アニモカ・ブランズのヤット・シウ会長はコインテレグラフに対し、バリデーター契約にはTONコインの購入が含まれ、そのTONコインは同社によってステークされたと確認した。シウ氏はコインテレグラフに「私たちはTONウォレットを大量のオンボーディングを行うツールだと考えている。テレグラムの8億人のユーザーがTONを使用している。興奮せずにはいられないだろう」と語った。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン