スイス証券取引所SIX傘下で、セキュリティトークンなどのデジタル資産に特化した「シックス・デジタル取引所(SDX)」のマーティン・ハルブラウブCEOが、近く同職を退任する。スイスインフォが8月14日に報じた

ハルブラウブ氏は8月末で退任する意向という。就任からわずか8カ月で退任することになる。報道によれば、取引所の運営方法を巡り意見の相違があったという。同氏はSDXを独立した企業として運営することを望んでいたが、SIX側はこれに同意しなかったという。

「私は、SDXの目的やビジネスモデルを十分にサポートし、SDXを未来に先導してみたかった。しかし、私は、戦略に対する考え方の違いに加え、SDXのヘッドとして長期間コミットメントできないという私の人生モデルを考え、苦渋の決断をした」

9月1日からはトーマス・キンドラー氏が暫定的に後任者となる。SIXグループのヨス・デェセルホフCEOは、ハルブラウブ氏に対し、同氏が初期段階のSDXを成功へと導いたことに関して同社内部宛てのメモで感謝の意を述べたという。

デジタル取引所の開始、早ければ19年4Q

SIXは昨年7月、デジタル資産に特化した取引所を立ち上げる構想を発表した。当初の発表では2019年の中頃に開始する予定としていたが、スイスインフォの2月の報道によれば、2019年第4四半期もしくは2020年初頭に後ろ倒しになっているという。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版