スイス証券取引所(SIX)は6日、いわゆる分散型台帳技術(DLT)を使って「デジタル資産のエコシステム」である「シックスデジタル取引所(SDX)」を立ち上げるとを発表した。最近はオランダの欧州最大のETFファンドが仮想通貨市場のへの参入が明らかになるなど、欧州の既存の金融機関による動きが活発になってきている。

 スイス証券取引所は、すでに地方銀行ボントベルのビットコイン上場投資証券(ETN)を受け入れており、さらなるデジタル通貨との統合に対する期待が高まっていた。スイス証券取引所のCEOは次のように発言している。

 「我々のような資本市場のインフラにとって新たな時代の幕開けだ。デジタル領域での変革が今後も起き続けることは明白であり、我々の業界の未来を形作るだろう。金融業界は今こそ、伝統的な金融サービスとデジタルコミュニティーとの間のギャップを埋めなければならない」

 SDXは、2019年の中頃に取引開始する予定で、世界で初めて「完全に統合されたエンドツーエンドのトレード、決済や顧客管理サービス」を提供するとしている。