仮想通貨に特化した資産運用を行うスイスの「21シェアーズ(旧Amun AG)」は、過去2週間で運用資産を2倍に増加させた。

同社は22日、12の仮想通貨ETPの運用資産が10億ドルを突破したと発表。同社のハニ・ラシュワンCEOは同社の仮想通貨ETP商品が2週間ほどで運用資産残高(AUM)が2倍になったと述べた。同社は8日にAUMが5億ドルを突破したと発表していた

21シェアーズの仮想通貨ETPの急激な上昇は、機関投資家によるものと欧州の取引所が規制された中で商品が利用しやすくなったことが要因だという。

ラシュワン氏は機関投資家が再建や株式、デリバティブなどの特定の証券を識別するISINコードを使用して仮想通貨ETPに投資できると述べた。

「ISINを介して仮想通貨への投資したいという機関投資家の需要が増加し、5億ドルのAUMを記録してから2週間足らずで10億ドルを突破した。資産を仮想通貨に配分することは急速に普及している」

発表内容によると、21シェアーズの全AUMのもっとも大きいものは21Shares Binance BNB ETP (ABNB)。これはバイナンスコイン(BNB)の投資実績をトラッキングする商品だ。BNBは先週金曜日に時価総額3位に浮上するなど急速に時価総額を伸ばしていることからきたものだ。

Source: 21Shares

21シェアーズの公式サイトによると、18日時点でABNBはビットコインETP(ABTC)よりもAUMは小さかったが、これを一気に追い抜いたようだ。

21シェアーズは世界で初めての複数の仮想通貨ベースのETPを立ち上げたことで知られる。2018年11月にはスイスのSIXスイス取引所に上場。世界初の仮想通貨ETPを立ち上げてから2年ほどの間に提供を拡大し、AUMを200倍に増加させた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン