スイスの仮想通貨銀行Sygnumは、今後の新規株式公開に備えて、ブロックチェーン上で株式のトークン化に成功した。

12月14日の発表によると、Sygnumは「Desygnate」と呼ばれる独自のトークン化プラットフォームを利用してイーサリアムブロックチェーン上で自社株式をトークン化した。

ブロックチェーン基盤のプラットフォームは、分散型台帳技術で株式や関連する法的権利・義務をデジタル的な形で発行し、新規株式公開(IPO)などの従来の資金調達オプションの代替手段として提供する。2020年11月後半、おのプラットフォームは、2021年2月から施行される新しいスイスの分散型台帳技術法と完全に互換性があるように設計されている。

Sygnumの共同創設者で、DesygnateのCEOであるマティアス・インバッハ氏は、Sygnumが自社株をトークン化した世界初の銀行であると主張している。

「私たちは、世界で初めて株式をトークン化した銀行になることに興奮している。これは、所有権と価値へのより直接的で効率的なアクセスを作成するという私たちの使命を果たすための重要なマイルストーンだ。これには、クライアントやパートナーとの新しいエンゲージメントモデルが含まれており、最終的には信頼でいる株主に流動性を提供することになる」

このトークン化を通じて、Sygnumは企業側の株式関連の多くのプロセスを簡素化することを目指している。またトークン化によって、買い手と売り手との間で株式を譲渡するための書面による要件の管理上の負担を軽減する。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン