イタリアの高級車メーカーであるマザンティ・アウトモビリは、法規則に準拠したデジタル資産市場であるSTOKR上でセキュリティ・トークン・オファリングを開始した。
セキュリティ・トークン・オファリング(STO)の一環として、マザンティはSTOKR上で999,999ユーロ(120万ドル)を調達し、同社のハイパーカーモデル「Evantra Millecavalli R」の特別版を開発することを目指している。
発表によれば、マザンティのSTOにより投資家は1つあたりの金額が1ユーロとなるMZZトークンを購入できるようになる。トークンは、Blockstream AMPを介してマザンティが発行する。Blockstream AMPとはSTOKRが直接統合したビットコインのリキッドサイドチェーン上に構築された、証券のトークン化を行うプラットフォームである。
STOの一環として、MZZ投資家はEvantra特別版の販売収益の50%の分配を受け取ることが可能になる。発表によるとこのSTOはヨーロッパの一部の国で利用可能であり、最低投資額は50ユーロとなる。
マザンティの創業者であるルカ・マザンティ氏は、同社は当面の間STOを運営することを検討していると述べた。同社は当初、2月初めに今後のSTO計画を行うと発表していた。
STOと連携してマザンティは、2月25日から顧客がEvantraモデルのすべてのエディションをビットコイン(BTC)で購入できるようにすることも発表した。この動きは、電気自動車のビットコイン支払いを受け入れるというテスラの最近の動きを反映している。
ルクセンブルクを拠点とするSTOKRは、欧州連合の資本市場法に準拠してさまざまなSTOを上場している。昨年、ドイツの連邦金融監督庁は、STOKRで初の国境を越えたSTOとしてParkinGOのSTOを承認した。